今回は、ストレスに関するブログを書いていきます。
身体の不調の原因にストレスが関係しているということは多くの方が知っていますが今回はさらにストレスについて考えていただきたいと思っています。
ストレスってメンタル的なことでしょ!?
ストレスと一般的に聞くと、
- 嫌なことが起こって嫌な気持ちになった。
- 誰からか嫌なことをされた。
- 人間関係が上手くいかない
- 仕事がうまくできない
- 妊活をしているけどなかなか妊娠できなくてストレスが溜まる
- 夜寝る時になかなか寝付けないことがストレス
- 身体が痛くてストレス
- 痩せたいのになかなか痩せられなくてストレスに感じる
当院ではこのようなことをよく耳にします。
感情的なことが多いですが、身体の痛みや不調もストレスという言葉と関係があります。
では、ストレスと普段使っている言葉ですが、どのような定義の言葉なのか厚生労働省のホームページから確認してきました。
厚生労働省の健康用語辞典に以下のように書かれています。
ストレス(すとれす)
/ stress /
外部からの刺激などによって体の内部に生じる反応のこと。その原因となる外的刺激(ストレッサー)とそれに対する私たちの心身の反応(ストレス反応)とを合わせてストレスと呼ばれることもある。
外部からの刺激によって、身体に生じた反応を意味しています。もともと物理学の言葉で、外部からの刺激に対する力(応力)をさしていました。アメリカの生物学者ウォルター・B・キャノンが生理学に応用し、カナダの医学者のハンス・セリエがさらに研究を進めて「ストレス学説」を唱えたのが、今の「ストレス」の始まりといわれています。
ストレスの原因となる外的刺激をストレッサーといい、これを含めてストレスと表現されることもあります。ストレッサーには、暑さ寒さや有害物質など物理的・化学的なもの、病気や飢え・睡眠不足などの生理的なもの、職場や家庭における不安・緊張・恐怖・怒りなど心理的・社会的なものなどがあります。人間では特に心理的・社会的ストレスが大きいとされています。
ストレスが生じると、体内ではそれを解消しようとする防御反応が働きます。対処法はそれぞれ異なりますが、同じストレッサーでも受け止める人によって「よいストレス」になるか「悪いストレス」になるかが大きく異なります。ストレッサーを制御できた場合は適応という様態をとりますが、うまく制御ができなかった場合には、不適応を起こして身体にさまざまな影響が現れます。身体面での不適応の表れとして、心身症としての消化性潰瘍や高血圧、気管支喘息 など、精神面においては不安や抑うつ、錯乱状態などの様々な反応性精神障害を引き起こします。心的外傷後ストレス障害(PTSD) や急性ストレス反応などもそういった不適応反応の1つです。
厚生労働省 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-031.html
ストレスを受けると身体は反応をして適応しようとする!コルチゾールとは!?
「ストレスがかかる」ということを言い換えると、
「負荷がかかる」という言葉に言い換えられます。
身体に負荷がかかると身体は適応しようとして反応を起こします。
ストレスを感じると、
- 脳から神経を通るパターン
- ホルモンが分泌されてホルモンが届くパターン
各部位に神経からの情報やホルモンが届きます。
例えば、
嫌な出来事「A」があったとします。
脳では、「A」ということを認識して対応しようとします。
脳からのホルモンが出て副腎という臓器では、
「コルチゾール」というホルモンを分泌します。
コルチゾールに対して2冊の本から学んでみましょう!
糖質コルチコイドには、コルチゾンやコルチゾールがあり、副腎皮質の中間層(束状帯)で産生される。糖質コルチコイドは、主として血糖値を上昇させ、細胞の代謝を促進し、長期的なストレスに対する抵抗力を維持させる。そのため糖質コルチコイドの血中濃度が上昇しているときには、脂肪やタンパク質が分解されてグルコースに変換され、血液中に分泌される。そのため糖質コルチコイドは、血糖上昇ホルモンに分類される。また、糖質コルチコイドには、浮腫を減少させたり、プロスタグランジンによる痛みを減少させ、炎症に伴う不快な反応を抑制する作用もある。
人体構造と機能 第4版より引用
コルチゾールは血漿グルコース、遊離脂肪酸およびアミノ酸の濃度を上昇させ、ストレス反応に対応するためのエネルギー気質を供給する。骨格筋では、コルチゾールはタンパク質合成を低下させるとともにタンパク質分解を促進し、アミノ酸を遊離させる。遊離したアミノ酸は肝臓における糖新生によりグルコースへ転換する。白色脂肪組織では、コルチゾールは脂肪分解を刺激し、遊離脂肪酸を遊離させる。コルチゾールは食欲も刺激し、エネルギー基質の摂取を増加させる。摂取した食物はストレス反応に対応するためのエネルギー供給にも役立つ。しかしストレス反応に身体活動が関わらない場合、食欲増加は体重増加につながることもある。
コルチゾールは免疫反応と炎症反応を抑制する。
コルチゾールはプロスタグランジンとロイコトリエン合成の抑制により免疫を抑制する。これらの物質は通常血管拡張を促進し、血流を増加させ、血管透過性を上げることで、炎症誘発物質の蓄積を低下させる。
リッピンコットシリーズ イラストレイテッド生理学 原書2版より引用
コルチゾールは他にも骨粗鬆症に関係があったり、全身のコラーゲン生成を抑制したり、血管が柔らかくなるのに必要な一酸化窒素(NO)やプロスタグランジンなど局所の血管弛緩物質生成を抑制して血管収縮反応を活性化したりもしてしまいます。
ストレスが起きることで上記のようなホルモンが出て身体のあちこちに影響を与えているのです。
女性が大好きなコラーゲン、お肌を綺麗にするのにコラーゲンが必要って聞きますよね!?
血管収縮反応の活性化というのは血管が硬くなることで動脈硬化に繋がります。
痛みにも繋がる、太りやすくもなってしまい、血管が硬くて細胞に栄誉言うが届きにくくなってしまうホルモンがストレスによって出てしまうのです。
不調を治して血液循環を正常化しよう!
肩こり、腰痛、気になるところがあればそこは正常な細胞の状態ではありません。
血流が滞っていたり、発痛物質がそこに溜まっています。
将来的には、骨粗相症や脳血管障害、脳卒中などの危険性が上がります。
ホルモンが正常に働いてくれるように身体を整えていくことが重要になります。
何かが不具合あればどこかに問題が生じていて循環がうまく行っていない状態になります。不具合を解消していくと酸素と栄養が届いて改善に向かっていきます。
「妊活の場合、卵の質をあげたい!」ということをよく聞きますが、身体が変わることで卵の質が上がっていきます!循環を良くして血流の改善が必須です。今回お話ししたコルチゾールを減らして血管を柔らかくしていくこともとても重要になります。
身体の不調を治していきましょう!
何かあればご相談ください。
野田市花井266−2 K-Forum Bld.2号室
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